2024.08.23 研究・成果
大分大学医学部微生物学講座・グローカル感染症センターの西園晃教授と齊藤信夫客員教授(長崎大学熱帯医学研究所ケニア拠点准教授)らの研究グループは、フィリピンでの3年間の前向き患者登録研究から、これまで不明だったヒトへの狂犬病感染の原因動物が、成犬ではなく子犬であることを明らかにした。研究グループは全世界での子犬へのワクチン接種方法の見直しを強く提唱している。
フィリピンでは、年間200人から300人が狂犬病で亡くなっている。新型コロナのパンデミックの影響で、動物の狂犬病ワクチン接種率が低下し、狂犬病の発生がさらに増加している。
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