2024.09.13 研究・成果
右から、南本敬史次長、小山佳主任研究員
霊長類が状況の変化に柔軟に対応する際、試行錯誤を繰り返す実践型と、事前知識や理論を当てはめて効率よく最適な行動を選択する理論型では別の脳回路を利用している。量子科学技術研究開発機構脳機能イメージング研究センターの南本敬史次長、小山佳主任研究員らは、京都大学ヒト行動進化研究センターの髙田昌彦教授らとの共同研究で、実践型と理論型の2つの思考回路を発見した。南本次長は「今回、化学遺伝学とイメージングを組み合わせることで、同じマカクザルでそれぞれの脳回路を特定することができた。2頭で同じ結果が出ているため、サルの個性ではないことが示せた。今回の手法を他の思考回路の研究にも適用していきたい」と話す。
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