2024.10.04 研究・成果
大阪公立大学大学院医学研究科老化・認知症制御学寄附講座の富山貴美特任教授らの研究グループは、大学発ベンチャーのセレブロファーマ社や帝人などとの共同研究により、ハーブティーの素材であるママキ葉や、漢方薬の素材である石菖(せきしょう)や酸棗仁(さんそうにん)に、認知症を予防し脳を若返らせる作用があることを発見した。認知症予防食品の開発につながると期待される。
認知症はアミロイドベータ(Aβ)、タウ、αシヌクレインなどの異常なタンパク質が脳に蓄積し、神経細胞が変性することで発症すると考えられている。ただし、神経細胞が死んでしまった後では、いくら異常タンパク質を取り除いても効果はなく、神経細胞が元気なうちから予防する必要がある。
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