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2024.11.29 研究・成果

飼料用昆虫にアミノ酸を高濃度蓄積 農研機構・東大が技術開発

記者会見に臨んだ研究グループ。左から東京大学の霜田雅美教授、農研機構生物機能利用研究部門の立石剣所長、同部門昆虫利用技術研究領域の安田哲也領域長、劉家銘研究員

 

農研機構生物機能利用研究部門昆虫利用技術研究領域の劉家銘研究員、上原拓也主任研究員と東京大学大学院農学生命科学研究科の霜田雅美教授の研究グループは、飼料用昆虫(アメリカミズアブ)に飼料として不足していた必須アミノ酸を高濃度に蓄積させる技術を開発したと発表した。体内から消化管にアミノ酸を輸送するトランスポーター遺伝子の1つ「HiNATt」を阻害することで、体内のアミノ酸総量を1・8倍に増加させ、なかでも飼料用昆虫に不足していた必須アミノ酸であるヒスチジン量を最大2・9倍増加させることに成功した。食料の安定供給と資源循環による持続的食料生産への貢献が期待される。

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