2024.12.20 その他
国立大学病院は地域に常勤医師4万6363人(2024年11月21日時点)を派遣し、さらに7823カ所の医療機関(4331病院、3492診療所)に非常勤医師を派遣している。こうした取り組みによって地域医療が支えられているが、その国立大学病院に崩壊の危機が迫っている。
国立大学病院長会議によると、今年度は病院全体で254億円の赤字になる見込みだという。医療の高度化に伴う高額な医薬品、材料の使用量増による医療費の増加(前年度比3%増)、エネルギー価格高騰の影響で光熱水費の高止まり(7%増)、働き方改革、人事院勧告の影響による人件費の増加(6%増)、物価高騰等による業務委託費の増加や老朽化が進む施設への投資(4%増)などが大きな要因となっている。
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