2025.02.21 研究・成果
研究代表者の藤村卓准教授
免疫チェックポイント阻害剤が効かない悪性黒色腫(メラノーマ)に対して、内服することでその治療効果を高めるPAI-1(プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1)阻害薬TM5614の薬事承認に向けた第Ⅲ相治験が東北大学で始まった。TM5614は、探索から最適化、非臨床GLP試験、GMP合成・製剤化、第Ⅰ相~第Ⅲ相試験(医師主導治験)まで一貫して東北大学で開発された日本発の医薬品だ。
悪性黒色腫患者の罹患率は国内では10万人に1・5~2人と少なく、国内の総患者数は約5000人の希少疾患だが、米国では10万人あたり21人、有病者数は約141万人と多い皮膚がんだ。
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