2025.02.28 研究・成果
髙橋重成准教授
日本人の死因の第1位はがんだが、その多くは、原発巣ではなく、転移の影響で亡くなっている。なぜ、がんは転移するのか、転移によるメリットは何なのか。実はよくわかっていなかった。
京都大学工学研究科の髙橋重成准教授、植田誉志史研究員、森泰生教授、名古屋大学の清中茂樹教授らを中心とした研究グループは、がん組織内に活性酸素種の一種である過酸化水素が高濃度に蓄積する領域(ホットスポット)が存在することを発見し、そこから逃れるために転移の第一歩を踏み出していることを明らかにした。
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