2025.03.21 研究・成果
会見に臨んだ研究メンバー。右から淵本大一郎グループ長補佐、上西博英領域長、立石剣所長
農研機構生物機能利用研究部門生物素材開発研究領域の淵本大一郎グループ長補佐らの研究グループは、医学研究用途に開発した免疫不全ブタの小型化に成功したと3月4日発表した。成長ホルモン受容体(GHR)遺伝子をゲノム編集でノックアウトした小型ブタと、開発していた免疫不全ブタを交配することで実現。小型化した免疫不全ブタは従来の8割程度の体重で、胸腺の欠損やT細胞、NK細胞の消失を確認した。今後さらに5割程度まで小型化できると見込んでいる。2026年以降に、半年以上飼育可能な免疫不全小型ブタの安定生産を目指す。医療研究への貢献が期待される。
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