2019.01.11 人物
濵口道成氏
これまでに国立大学に投入した運営費交付金からの研究費は、投資に見合うだけでなく余りある恩恵を社会に与えている。新春インタビュー第2弾では、科学技術振興機構の濵口道成理事長(科学技術・学術審議会会長)から、大学の研究をイノベーションにつなげていくための方策や運営費交付金の配分をめぐる課題などについて、お話を伺った。
法人化が良かったとか失敗だとか、日本では十把一絡げで一点に集中して議論する話が多い。日本全体のものの考え方、価値観がデジタル化してきている。多様性のある色々な要素を俯瞰的にみて、とりあえず取り得るベストチョイスはなにかという議論がない。悪いとなったら徹底的に悪いとなるし、良いとなったらその課題を改良・改善していく発想が止まってしまう傾向があり、特に大学問題ではそういう感じがするため心配している。
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