2020.03.06 政策
竹本直一健康医療政策担当大臣は2月28日、医療分野の調整費の配分を組み替えて、25億円を新型コロナウイルス対策に配分することを明らかにした。第3回医療分野の研究開発関連の調整費として、新興感染症流行に即応できる研究開発プラットフォームの構築に25億円を配分する。調整費は年間175億円と決まっているため、昨年11月に決定したゲノム・医療データ基盤の構築のうち、コントロール群の構築50・4億円から25億円を組み替えた。配分決定後に予算の組み替えを行うのは初めてのこと。予算は、AMEDへの補助金として配分する。
まず、病原体および感染性臨床検体等の解析基盤の整備と感染症分野の創薬基盤充実のために18億円を配分する。全国数カ所の既存のBSL3ユニットを改修・整備し、単細胞解析装置などを設置するとともに、感染動物を取り扱える設備を更新・整備する。そのうち1カ所にはクライオ電子顕微鏡を整備する。
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