東京大学宇宙線研究所と高エネルギー加速器研究機構、国立天文台は、大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の重力波観測のための連続運転を2月25日開始したと発表した。昨年10月に完成し、これまで感度を高めるための調整や試験運転が続けられてきた。米国のLIGOの2台と欧州のVirgoに続く世界で4台目の重力波望遠鏡になる。
同望遠鏡は、宇宙からの重力波の観測を目的に、2010年にプロジェクトが始動。12年5月から神岡鉱山(岐阜県飛騨市神岡町)の地下空洞の掘削が開始。昨年10月には完成記念式典が開催されると共に、LIGO、Virgoとの研究協定が締結されていた。
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