2020.05.29 大学等
世界に未曽有の脅威をもたらしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。予断を許さぬこの脅威の克服へ向けて、日本の7大学などが5月21日、共同研究グループ「コロナ制圧タスクフォース」(研究統括責任者:金井隆典慶応大教授)を立ち上げた。この感染症に罹患した患者の検体をできるだけ多く集め、最先端のゲノム解析技術を駆使して、重症化するメカニズムの遺伝学的な基盤を解明するとともに、新型コロナウイルスに対する、有効な粘膜ワクチンの開発を目指す。WHOや専門家などが、今秋冬にも流行の第2波が到来するのは必至の状況と見ている中、タスクフォースは7月にいったん収集した検体のヒト遺伝子を解析し、9月をめどに研究成果を速やかにまとめる。
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