2020.11.27 産業・製品
国立情報学研究所(NII)とNTTは11月12日、大規模な量子コンピューター上の計算回路の圧縮化とコンパイラ設計のための新しいアプローチを定式化したと発表した。この手法を用いれば、量子計算サブルーチン回路を平均約70%も圧縮可能となり、大規模量子コンピューター開発に必要なリソース低減化を実現したとしている。大規模量子コンピューターに必要とされる量子ビット数の大幅削減と、計算時間短縮による量子コンピューターの高速化が期待される。
将来開発が期待される大規模な量子コンピューターは、ユーザーが量子コンピューターに入力する量子アルゴリズムから、量子コンピューター内のハードウエア動作までの間に、コンパイルと最適化が何段階にもわたって行われると考えられている。
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