2021.02.19 研究・成果
ニホンザルは冬季に寒さをしのぐため、集団のメンバーが身体を寄せて「サル団子」を形成する。京都大学霊長類研究所の石塚真太郎研究員は、香川県小豆島の銚子渓に生息するニホンザルのサル団子では、優位なオスほどその内側で多くの個体と接触していることを明らかにしたと発表した。サル団子の写真100枚をもとに、オスの順位とサル団子内の位置、接触個体数の分析することでわかった。ニホンザルのオスは高順位であるほど効率よく寒さをしのげていると考えられた。動物の集団生活や行動の理解につながる成果と期待される。
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