2021.02.26 研究・成果
京都大学白眉センターの草田康平特定准教授、大学院理学研究科の北川宏教授、呉冬霜特定助教らの研究グループは、従来よりも1000倍以上の高活性と10倍以上の高耐久性を併せ持つ水電解触媒の開発に成功した。開発した触媒は、溶液に触れる部分が最も原子が密になっている構造をしている。北川教授は「最初は偶然できたものだったが、触媒の原子構造を精密に制御することで、高耐久性の触媒を設計できた。金属の構造が、触媒の活性や耐久性に与える影響については、これまでほとんど研究されていない。今後、反応中の詳細な構造を解析して、高活性の起源を明らかにし、安価で性能の良い触媒を開発していきたい」と話している。
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