志村晶社長
X線を使った分析は、ライフサイエンスや材料科学等に欠かせないツールの一つとなっている。リガクは、はやぶさ2が回収した試料のX線分析を担当するなど、日本のX線トップメーカーとして、国内外の最先端の研究開発に貢献している。新型コロナ感染症の影響や研究開発の方向、海外ファンドとの連携の狙いなど、志村晶社長にお話を伺った。
――新型コロナの影響について
販売に関して、以前であれば6カ月先のことがわかったのですが、昨年3月時点では4~6月の売上はわかるものの、その先は全く見えない。そこで上期(4~9月末)には最低1億円の利益を確保しようと予算を組み直しました。7~9月の売上が見えてきたのは6月になってから。結果として、上期は前年比で1割ダウンしました。下期(10~3月末)は9月時点でも先が読めず心配しましたが、10月に入ってから注文も入るようになり、思ったより状況が改善したことで、受注や営業利益は通期で見ても会社創立以来の規模になるかもしれません。
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