2021.05.21 研究・成果
東京医科歯科大学統合研究機構の武部貴則教授と岡部亮非常勤講師らの研究グループは、名古屋大学大学院、京都大学と共同で、腸に酸素を供給することで全身の血液に酸素を送り込むことが可能な腸換気(EVA:Enteral Ventilation)法を開発したと5月15日発表した。低酸素環境下で生存する海洋生物のドジョウが行う腸から呼吸する仕組みを哺乳類に適用できるか検証。EVA法を適用することでモデル動物で呼吸不全の改善が見込めることを確かめた。呼吸不全に対する新たな循環呼吸管理法の開発につながる成果と期待される。また研究グループは、さらに研究を発展させるためクラウドファンディングによる寄附金募集を開始した。
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