2021.12.10 研究・成果
三重大学大学院医学系研究科の野阪哲哉教授、三重大学内で研究を進めるベンチャー企業のバイオコモ株式会社(福村正之代表取締役)、東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授、理化学研究所生命機能科学研究センターの片岡洋祐チームリーダーらの研究グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して感染抑止効果の高い鼻スプレーワクチンの開発に成功し、11月17日付で米国の科学誌iScienceで開発成果を発表した。
研究グループが開発したワクチンは、パラインフルエンザ2型ウイルス(hPIV2)と呼ばれる、感冒の原因ウイルスを体内で増殖しないように遺伝子改変し、外来遺伝子の運び屋(ベクター)として用いており、エンベロープをもつ非増殖性ウイルスベクターを使ったCOVID-19ワクチンとしては世界初となる。
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