10兆円ファンドの支援を受ける研究大学に選ばれるためには、ガバナンス体制を構築した上で3%成長を維持するための9つの要件を満たさなければならない。世界と伍する研究大学専門調査会は12月10日、最終まとめ骨子案の中で、選定のための評価の視点を明らかにした。また、大学の持つ知的アセットの創出・価値化の好循環を生み出すための、大学、政府それぞれの役割も示した。篠原弘道CSTI議員(NTT会長)は「実際に動き出した時、慣例や通例を盾にして本来の魂がなくならないように、運用指針をまとめる必要がある」と話す。
世界と伍する研究大学には、世界トップクラスの研究者が集まり活躍できる研究大学としての機能を強化し、分野横断的なカリキュラム・デザインに基づく博士課程教育による優秀な博士を育成するとともに、若手研究者が独立した環境で存分に研究できる環境を通して、新しい学問領域を創出・育成し続けることで、世界から目に見える大学になることが求められる。
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