2022.02.11 研究・成果
腎臓は、多数に分岐する集合管の先端に複数のネフロンがそれぞれ配置され、ちょうどブロッコリーのような高次構造をしている。これまで、この高次構造をES細胞やiPS細胞のみから作り出すことは難しかった。熊本大学発生医学研究所の西中村隆一教授、谷川俊祐講師、田中悦子大学院生らの研究グループは、高次構造を持つ腎臓をES細胞のみから作り出すことに成功した。さらに作った腎臓組織をマウスに移植することで血管が進入し、成熟することを確認した。移植用腎臓を作り出す次世代の再生医療に向けて大きな一歩となる成果だ。Nature Communicationsオンライン版に掲載された。
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