2022.02.25 研究・成果
慶應義塾大学のパトリック・サベジ准教授、サミュエル・パスモア特任助教、千葉楽斗修士課程学生、鈴木治夫准教授らは、民謡1万62曲のメロディーを分析し、変化を伴う系統を通じて民謡のメロディーは進化することを示し、分子遺伝学用に開発されたアラインメントアルゴリズムを用いて、民謡のメロディーが文化的環境に応じて予測可能な変化をすることを発見した。例えば、曲の中でリズムの役割を担う音符は装飾音よりも変化しにくく、演奏者は別の音に置き換えることよりも追加したり削除したりする傾向があり、置き換えが起こる場合は隣り合った音符になる可能性が高い。これらの結果から、音楽のような創造的な芸術形式は、遺伝子や言語、その他の文化領域の進化を支配する制約に類似して、異文化間で規則的な進化の制約を受けていることを明らかにした。Current Biologyに掲載された。
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