2022.03.04 研究・成果
大阪市立大学大学院理学研究科の幸田正典教授らの研究グループは、魚類が鏡に映る姿を自分だと認識できる能力「鏡像自己認知」を有していることを証明したと発表した。ベラ科魚類ホンソメワケベラを用いて鏡像を自己と認識しているか調べるマークテストを、刺激のない寄生虫に酷似したマークを用いることで行ったところ18個体中17個体が合格。高い確率で鏡像を自己と認識していることが確認された。魚は「鏡像自己認知」を持たないという他の研究者の指摘に対し全ての要素を検証することで、能力の保有を決定づけた。成果は国際科学誌「PLOS Biology」2月18日号に掲載された。
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