2022.06.17 研究・成果
量子科学技術研究開発機構量子生命・医学部門量子医科学研究所脳機能イメージング研究部の佐原成彦グループリーダーと小野麻衣子研究員らは順天堂大学、長崎大学などと共同でオートファジー受容体タンパク質「p62」を介したオートファジーが、認知症の原因とされるタウタンパク質凝集体の中でも毒性が高いタウオリゴマーを分解することで認知症の病態を抑制していることを明らかにしたと発表した。「p62」を欠損させた認知症モデルマウスでは記憶に関わる海馬で顕著なタウオリゴマーの蓄積と脳の萎縮、炎症の亢進が観察された。認知症の治療法開発につながる成果と期待される。成果は国際科学誌「Aging Cell」6月5日号に掲載された。
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