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2022.07.22 研究・成果

酸素のない環境でPET原料を分解 産総研が微生物発見

産業技術総合研究所生物プロセス研究部門微生物生態工学研究グループの黒田恭平研究員と成廣隆研究グループ長、Masaru K. Nobu主任研究員らの研究グループは、ペットボトルなどに用いられるポリエチレンテレフタレート(PET)のモノマーであるテレフタレール酸ビス(BHET)やPET原料のテレフタル酸ジメチル(DMT)を酸素のない環境で分解する微生物を発見したと発表した。嫌気性環境を模擬して分解に関わる微生物叢を集積培養し、代謝産物を測定することで、BHETとDMTが生分解していることを確かめた。さらにこの分解にスピロヘータ門の微生物が関わることを特定した。自然界に拡散した様々なプラスチックの動態解明や処理方法開発につながる成果と期待される。

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