2022.07.29 研究・成果
試作したデバイスを手にする理研生命機能科学研究センターの田中陽チームリーダー
その場所で生物は生きることができるのか。理研生命機能科学研究センターの田中陽チームリーダー、グセフ・オレグ客員主管研究員、農研機構の黄川田隆洋主席研究員、奈良先端科学技術大学院大学のヤリクン・ヤシャイラ准教授らの共同研究グループは、乾燥すると乾眠状態になり、一定の水と温度があると覚醒するネムリユスリカの幼虫を利用して、生物生存に適した環境をセンシングする生存圏探索デバイスを開発した。砂漠や極地といった場所での環境モニタリングに使えるほか、宇宙での生存圏探索にも使える可能性がある。田中チームリーダーは「冬場の鳥取砂丘など、生物にとって厳しい環境で実証試験を行ってみたい」と話す。
© 2024 THE SCIENCE NEWS