2022.08.19 研究・成果
三島英換氏
東北大学大学院医学系研究科の三島英換非常勤講師(現在は独ヘルムホルツセンターミュンヘン客員研究員)、阿部高明教授、農学研究科の伊藤隼哉助教、仲川清隆教授らは、ビタミンKにはフェロトーシス(脂質酸化依存性細胞死)を強力に防ぐ作用があることを新たに発見するとともに、50年来謎だったビタミンKを還元する酵素としてFSP1を同定した。三島講師は「フェロトーシスが関係する病気の治療に高濃度のビタミンKが治療薬として使える可能性があります。また、細菌、植物、ヒトへの進化の過程でビタミンKの役割が変化してきたのではないかと考えています」と話す。Natureに掲載された。
© 2024 THE SCIENCE NEWS