2022.09.02 その他
左から相田卓三氏、黒田忠広氏、橋本和仁氏
日本の研究力が相対的に低下し、さらに最先端の国際ネットワークから脱落し始めている。一方、国際政治における中国の立ち位置など地政学上の変化を受け、アジアにおける日本を再評価する動きがある。こうした中、日本の国際的地位を取り戻すためには、トップレベルの研究者を軸とした国際共同研究を推進したり、国内の悪平等主義から脱却しなければならない。相田卓三・理研CEMS副センター長、黒田忠広・東大工学系研究科教授、橋本和仁・JST理事長は、異口同音に訴えた。
8月19日号で取り上げたように、注目度の高い論文数における日本の国際的地位は低下しており、トップ10%論文では世界第12位にまで低下している。例えば、THE(Timse Higher Education)の大学ランキングで100位以内に入っている東大と京大は、教育と研究のスコアは高いものの、論文の引用数と国際性のスコアが低い。
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