左から川合眞紀・自然科学研究機構機構長、松尾清一・東海国立大学機構機構長、田代康則・創価大学理事長、門松健治・ヒューマングライコームプロジェクト代表
生命科学領域におけるミッシングリンクを埋めることができるのか。ゲノムDNAを構成する核酸の鎖、タンパク質を構成するアミノ酸の鎖と並んで、第3の生命の鎖であり、セントラルドグマでは説明できない糖鎖を網羅的に解析し、生命科学や医学を大きく発展させる、ヒューマングライコームプロジェクト(HGA)が4月から本格始動する。文部科学省の大規模学術フロンティア促進事業に生命科学分野では初めて採択され、東海国立大学機構名古屋大学・岐阜大学糖鎖生命コア研究所(iGCORE)、自然科学研究機構生命創成探究センター(ExCELLS)、創価大学糖鎖生命システム融合研究所(GaLSIC)を中心にオールジャパンで取り組む。プロジェクト代表の門松健治iGCORE所長は「糖鎖研究は日本がこれまで牽引してきた分野。プロジェクトで先鞭を切り、世界をリードしていく」と意気込む。
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