2023.03.31 研究・成果
国立天文台の小嶋崇文准教授
電波望遠鏡で使われる最先端半導体技術が、量子コンピューター実現にも大きな貢献をする。国立天文台の小嶋崇文准教授らの研究チームは、電波天文観測用に利用されてきた電磁波検出素子を増幅素子として用いる新しい概念の超伝導マイクロ波増幅器を考案し、従来の冷却型半導体増幅器より消費電力が3桁以上少ない高性能な冷却型増幅器の実証に成功した。多数の低雑音マイクロ波増幅器を必要とする大規模な多素子電波観測装置や、誤り耐性型量子コンピューターの実現に貢献することが期待される。
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