2023.12.15 研究・成果
北海道大学大学院地球環境科学研究院の先崎理之准教授と国立環境研究所生物多様性領域の角谷拓室長、安藤温子主任研究員の研究グループは、自動車騒音が雑食性のバッタ類の食性を多様化させ、騒音が十分減衰する騒音源から300㍍程度の範囲でもその影響が生じることを明らかにしたと発表した。野外騒音実験とDNAメタバーコーディング技術を組み合わせた手法で、騒音にさらされたバッタは特定の食物を専食するのをやめ、より多くの種類の食物を摂取するようになっていることがわかった。人為的な騒音が、従来想定されていたより広域に及んでいることが明らかになった。
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