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2024.01.01 人物

【新春インタビュー】日本学術振興会理事長 杉野剛氏        日本の学術研究「実力は十分」

世界大学ランキングや論文指標などから、日本の研究力の低下が指摘されている。一方、ノーベル賞を受賞した青色LEDや導電性高分子の研究が地道に続けられていた頃、その研究内容はあまり評価されず、各種指標では測ることはできなかった。こうした学術研究を支えてきたのは、科学研究費助成事業(科研費)や基盤的経費だ。日本の学術研究を今後も発展させていくためには、どのような取り組みが必要なのか。日本学術振興会の杉野剛理事長にお話を伺った。
各種指標やランキングを通じて、日本の基礎研究力も含めた研究力全体がかなり厳しい状態にあるとの指摘があります。そうしたデータは参考にしていく必要がありますが、私自身は、日本の学術研究の世界は十分に力があると考えています。実際、海外の学術振興機関の方とお話をする限り、とりわけヨーロッパの方々の、日本の学術研究力に対する評価は依然として極めて高い。

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