2024.01.19 人物
シリコンバレーやケンドールスクエアに憧れることはやめて、日本に合ったベンチャー育成環境を創出させることが重要だ。こう話すのは、東大発のユニコーン企業であるペプチドリームの創業者であり、JST大学発新産業創出基金事業のガバニングボード委員長の窪田規一氏(ケイエスピー社長)。今後、基金事業を活用することで、日本型のイノベーション・エコシステムを構築する。
【くぼた・きいち】1953年東京生まれ。早稲田大学卒。日産自動車、スペシアルレファレンスラボラトリー(現・エスアールエル)の後、2000年、DNAチップの開発を行うベンチャー「JGS」の専務取締役に就任、01年に代表取締役社長。JGSは文部科学大臣賞を受賞するなどしたが、05年に解散。同年、菅裕明東大教授と出会い、人工RNA触媒の事業化に取り組み、06年ペプチドリームを設立し、代表取締役社長に就任。17年同社会長。21年退任。21年6月からケイエスピー代表取締役社長に就任。
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