2024.07.05 その他
各大学の研究力向上には、特定分野で国際共同研究をリードできる研究者の存在が欠かせない。科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、研究論文に着目した日英独の大学ベンチマーキング2023を公表した。国際共著ネットワークが拡大している中、論文の責任著者に注目することで、特定分野で国際共同研究をリードできる研究者がいることが、その大学の国際共著論文数を押し上げる要因になっていることを明らかにした。分析を行った村上昭義研究員は「中小規模大学にも、こうした研究者は存在しています。その分野の若手を海外に派遣することで、人材育成と国際ネットワーク構築につながり、国際共著論文は増えます。今回の報告書を、自校の強みを活かすマネジメントに活用してほしい」と話す。
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