2024.07.19 研究費
記者会見で科研費増額を求めた生物科学学会連合の東原和成代表(手前左)と後藤由季子副代表(同右)
日本の研究力を向上させるためには、まずは科研費(科学研究費補助金)を倍増させなければならない。生物科学連合をはじめとする12の学会連合(加盟719学会、延べ会員208万人)は、科研費の増額を求める要望書特設サイトを設置し署名活動を開始した。また、科研費増額を求める要望書を文部科学省などに提出し、来年度予算概算要求に反映するよう求めていく。東原和成生物科学連合代表(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)は「最初は自然科学系の有志で始まったが、人文社会科学系など多くの分野からも賛同を得て、個別学会レベルでも167学会が賛同し、署名もサイト開設1週間で2万人を超えている。崩壊しているデュアルサポートシステムを再構築する必要があるが、まずは科研費の増額が必要だ。お盆前には要望書を提出したい」と話す。署名活動は年末まで続ける予定だ。
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