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2024.10.25 研究・成果

2匹のクシクラゲ 傷口合わせると1つの個体に

城倉圭研究員

 

クシクラゲは、半透明でゼリー状の体をしており、見た目もクラゲのようだが、クラゲとは全く別の生き物だ。体長5㌢㍍程度の小さな体に光を当てると、虹色に光るため水族館などで見かけることも多い。分類学的には、地球上の現存するすべての動物の共通祖先から最初に分かれた動物群だ。このクシクラゲは、2つの個体の身体に切れ目を入れて、傷つけた部分を合わせておくと、融合して、あたかも1つの個体のように振る舞うことがわかった。
米国のグラス財団のグラスフェローシップでは、世界中から30人の若手研究者が選出され、3カ月をウッズホール海洋生物学研究所でともに過ごす中で、自らの関心に基づいて研究を行うというプログラムを実施している。今回の成果は、城倉圭氏(実験当時は日本学術振興会海外特別研究員として英国エクセター大学所属、現在は自然科学研究機構生命創成探究センター・基礎生物学研究所研究員)が中心となって、南デンマーク大学のトミー・アントネン博士、米コロラド州立大学のマリアナ・ロドリゲス=サンティアゴ博士、米カリフォルニア大学バークレー校のオスカー・アレナス博士との共同研究で実施したもの。

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