科学新聞の1面に掲載している『素領域』全文と、Web限定コラムをお読みいただけます。
地球温暖化の影響で今年の冬は暖冬傾向だそうだ。確かに暖かい日が続く印象はあるのだが、だからこそ合間を縫ってやってくる寒い日が問題で、身にしみる寒気が一層こたえる。ついつい縮こまって、外に出るのが億劫になってしまう▼そのような方にお伝えしたい研究結果がある。それが病気、特に認知症の予防にもなるというのだから興味深い。歩き方に目を向けた研究で、とりわけ歩幅がポイントだという▼日本の研究チームが発表した…
厚生労働省は1月24日、新型コロナウイルスの国内における4例目の感染例を確認したと発表した。同ウイルスはWHOにより2020-nCoVと名付けられ、中国湖北省武漢市が感染源であると考えられている▼コロナウイルスは新型を除けば、これまで6種類が知られている。そのうち4つは風邪を引き起こし、2つは動物を感染源に感染する人畜共通感染症であり重篤肺炎を引き起こす。重篤な2種類はSARS-CoVがコウモリ、…
6つのムーンショット目標が決まった。これを見ると1~3は少子高齢化とそれに伴う労働人口減少といった問題への対応、4と5は広い意味での環境問題、6は量子コンピューターと分けることができる▼世界で最も早く少子高齢化する日本社会において、ムーンショットは、目標1で人間の能力を強化し、目標2で病気にならないようにして、それでも減っていく人口を補うため、友だちになれるAIロボットを作る。1~3の目標を眺めて…
2020年。東京オリンピック・パラリンピックの年がいよいよ明けた。大新聞やテレビなどマスメディア報道は、この話題一色といった感じである▼最近の報道を見聞きしていると、昨年のラグビーワールドカップもしかり、とにかくスポーツの話題が多い。それだけ日本のアスリートの活躍が目立つということでもあるのだろう▼弊紙「科学新聞」は科学技術の専門紙である。オリンピックや各種スポーツに興味はあるが、科学技術も重要な…
新たな年の初めにあたって、今年こそ何か成し遂げたいと思っている人も多いことだろう▼それが叶うか叶わないかなんて、それほど難しく考える必要はないのかもしれない。結果はともあれ、少しずつでも努力することが大切だと思う。例えば、信頼のおける友人や知人を少しでも多く持てるように努力してみるというのはいかがであろう▼健康面でちょっとした相談ができる医者が身近にいるかどうかを考えてみてほしい。慢性的な病で長期…
謹んで新年のお慶びを申し上げます▼総務省消防庁によれば、平成30年中の総出火件数は約3万8千件で、10年前、平成21年の約5万件と比較すると減少傾向にはあるが、それでも年間1427人の死者が発生した▼約3万8千件の出火原因は、たばこが最も多い3414件、たき火が3095件、こんろが2852件、放火が2784件、放火の疑いが1977件と続く。放火と放火の疑いを合わせると、1位のたばこより高くなる。一…
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