2019.05.17 研究・成果
「高効率吸収確認」膵ガン細胞に選択的に届くDDSの輸送役ペプチド開発
新潟大学大学院医歯学総合研究科の近藤英作教授
新潟大学大学院医歯学総合研究科の近藤英作教授らの研究グループは、膵ガン（浸潤性膵管ガン）への薬物送達システム（ＤＤＳ）の輸送体となるペプチドの候補を開発し、エーザイ米子会社のエーザイ・インクと膵ガンに対する次世代抗ガン剤の創成を目指した共同研究を開始したと発表した。膵ガン細胞に選択的に高吸収されるペプチドの候補を開発。既存の抗ガン剤と結合して投与することで、膵ガンに選択的に取り込まれ、転移ガンにも効果を発揮するとみられている。今後は最適なペプチドの候補を２、３年以内に確定し、臨床試験を目指すという。難治性の膵臓ガンに対して副作用を抑えた効果的な日本発の次世代治療薬となることが期待される。この研究は、ＡＭＥＤ次世代がん医療創生研究事業の支援で行われている。
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