2019.11.01 研究・成果
麻布大学獣医学部の菊水健史教授らの研究グループは、ヒトとイヌの共生が可能となった原因に、内分泌の機能変化があったとする新仮説を発表した。ヒトとイヌ、イヌの祖先のオオカミを用いた実験と尿中のホルモン濃度の解析により導き出した。オオカミからイヌへの行動変化の背景に、不安や攻撃をつかさどるコルチゾールおよび社会認知に関わるオキシトシンという内分泌の変化があるという。ヒトとイヌとの収斂進化仮説を支持するもので、イヌの起源解明につながる成果と期待される。
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