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2019.12.06 研究・成果

「統合失調症と双極性障害」大脳白質に共通の異常

 

 

NCNP精神保健研究所精神疾患病態研究部の橋本亮太部長

 

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)精神保健研究所精神疾患病態研究部の橋本亮太部長、東京大学医学部附属病院精神神経科の越山大輔医師と笠井清登教授らの研究グループは、全国の12研究機関における主要4大精神疾患(統合失調症、双極性障害、自閉スペクトラム症、鬱病)のMRI拡散強調画像を用いた大脳白質構造の大規模解析を行うことで、統合失調症と双極性障害における大脳白質領域の異常は似通った病態生理学的特徴をもち、自閉症スペクトラム症と鬱病の異常は軽微で健常者に近い生物学的特徴をもっていることを明らかにしたと発表した。精神疾患の客観的診断法の開発につながる成果と期待される。日本における統合失調症、鬱病、双極性障害、発達障害、不安症など様々な疾患・障害などの精神疾患の罹患者は約338万人とされ、そのうち約10分の1が入院し、実際はさらに罹患者は多いと考えられている。

 

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