2020.02.07 政策
2030年までに東京圏と関西圏に国際拠点を形成し、複数の地域拠点をネットワーク化することで、世界最先端のバイオエコノミー社会を実現する。政府のイノベーション政策強化推進のための有識者会議「バイオ戦略」(座長=永山治・バイオインダストリー協会代表理事・理事長、中外製薬代表取締役会長)は、バイオ戦略2020に盛り込むべき提言のポイントをまとめた。次回までに具体的方策を取りまとめ、バイオ戦略に盛り込むとともに、21年度予算への反映を目指す。
政府のバイオ戦略は、01年と08年にも取りまとめられたが、結果として日本のバイオ産業が大きく発展することはなかった。永山座長は「企業がバイオへの取り組みをはじめる段階に至らなかったのが主因」だと指摘する。そこで昨年6月に決定したバイオ戦略2019では、目指すべき4つの社会像とその実現に向け注力する9つの市場領域が示され、現在、各領域ごとのロードマップの策定作業が、産学官で進められている。
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