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2020.02.07 研究・成果

液体のりの主成分添加でホウ素中性子捕捉療法の効果が大幅向上

東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所の野本貴大助教と西山伸宏教授(川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター主幹研究員兼任)の研究グループは、液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)を中性子捕捉療法のホウ素化合物(BPA:ボロノフェニルアラニン)に加えるだけで、治療効果を大幅に向上できることを明らかにしたと発表した。PVAは水中でBPAに混ぜるだけで結合。マウスの皮下腫瘍をほぼ根治するほど治療効果が高まることを確認した。従来法では治療困難なガンに対する適用が期待される。
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)はホウ素に熱中性子を照射することで核反応を起こし、細胞障害性の高いα粒子とリチウム反跳核を発生させて、ガン細胞に傷害を与えて治療効果を発揮する。

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