2020.02.14 研究・成果
国立障害者リハビリテーションセンター研究所脳機能系障害研究部発達障害研究室の和田真室長と静岡大学情報学部の宮崎真教授らは共同で、自閉スペクトラム症者が球技をはじめとした道具を使うスポーツを苦手とする原因が、道具を身体の一部として感じられないことであることを明らかにしたと発表した。「皮膚兎錯覚」とよばれる現象を利用して、自閉スペクトラム症者の身体知覚を調べることでわかった。身体に関連した多様な障害特性に対応した支援手法開発につながると期待される。
自閉スペクトラム症(ASD)は発達障害のひとつで、対人関係やコミュニケーションの障害やこだわりの強さ以外に、球技など道具を使うスポーツの不得手や道具使用の困難が知られている。
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