2020.03.06 大学等
日本の研究力を向上させるためには、異分野融合や新分野の創出、国際化を進めなければならない。多くの関係者がこうした問題意識を共有している中、東北大学では、独自の取り組みとして、新領域創成のための挑戦研究デュオ(FRiD:Frontier Reseach in Duo)を開始し、9件のプロジェクトを採択した。異分野の研究者がペアを組み、新分野創出に向けた共同研究を海外と行うため、大学の独自予算で1プロジェクトあたり年間500~1000万円を5年間支援する。研究担当の早坂忠裕理事・副学長は「東北大学ではいろいろな人が活躍しているが、あえて本部で仕掛けを作らないと、異分野融合はなかなか進まない。1大学でできることは限られているが、日本の課題を解決するために取り組みたい」と話す。
FRiDは、将来、世界を先導する研究フロンティアの開拓・研究領域の創成を力強く推進するため、10~15年後にトレンドとなり得る挑戦的研究、萌芽的なアイデアを生み出すための初期段階にある研究を支援することで、既成概念にとらわれない新たな価値の創造、新たな研究領域の創成を果たすことが狙い。
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