2020.04.17 研究機関
(公財)高輝度光科学研究センター(JASRI:雨宮慶幸理事長)は、新型コロナウイルス感染症の克服に向け、大型放射光施設SPring-8のタンパク質結晶解析ビームラインを利用した創薬関連研究を支援すると発表した。感染拡大防止のため現在、SPring-8はユーザ利用を停止しているが、新型コロナウイルス感染症関連課題については速やかに実施するという。
同施設では、原則として定期的に行われる課題募集と申請、審査を経て実験が行われているが、今回の支援は直ちに実験が可能な「緊急課題」の制度で対応する。同制度は公共的かつ緊急性が高い成果の公開が必須な課題(ビーム使用料免除)に適用され、従来から定期的な募集とは別に常時募集されている。申請された課題は順次迅速に審査される。成果を公開しない課題について(ビーム使用料負担あり)は対象外。
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