2020.04.24 研究・成果
霊長類で初めて、異性を惹きつけるフェロモン様効果のあるにおい物質が同定された。東京大学大学院農学生命科学研究科、京都大学霊長類研究所、進化生物学研究所、日本モンキーセンターなどの研究グループの成果だ。繁殖期のワオキツネザルのオスの前腕腺分泌液の中からメスを惹きつけるフローラル・フルーティー様の香りを持つ三種類の長鎖アルデヒド群を特定し、フェロモン様効果を示すことを明らかにした。東京大学大学院農学生命科学研究科の白須未香特任助教、東原和成教授、京都大学霊長類研究所の伊藤聡美大学院生(研究当時)、糸井川壮大日本学術振興会特別研究員、木下こづえ助教(研究当時)、今井啓雄教授、宗近功教授、日本モンキーセンターの早川卓志アドバイザー(北海道大学大学院地球環境科学研究院助教)らの成果。
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