2020.06.12 研究・成果
新潟大学人文学部の新美亮輔准教授と山田真也さん(研究当時学生で現在は卒業)らの研究グループは、服の魅力を評価するときに、服を着ている人の顔の魅力が男性に比べて女性の場合に強く影響することを明らかにしたと発表した。Tシャツを着た人の合成画像を見て服を評価する実験を行うことでわかった。評価者が男性であっても女性であっても、高魅力の顔の女性の服は、平均より高い評価を得ることがわかった。
人の印象は行動だけでなくその人の顔など視覚的情報にも影響されることが知られている。まら近年、認知心理学では、対人知覚における顔以外の情報の重要性が注目。魅力ステレオタイプとよばれる心理学現象では、魅力的な顔の人物は能力やパーソナリティまでよいと評価されやすいことがわかっている。一方で、このような現象が服にまで波及するかはわかっていなかった。
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