2020.06.19 研究・成果
九州大学病院別府病院外科の武石一樹助教、ピッツバーグ大学医学部ソト・グティエレス准教授らの研究グループは、ヒトのiPS細胞を分化させた細胞から移植可能なミニ人工肝臓を作製し、動物の体内で機能を発揮することに成功した。武石助教は「肝臓病が1日でも早く根治治療できるよう、研究を頑張っています。今回の成果をお困りの患者さんにお届けできるよう、これからも頑張ります」という。
現在、肝不全の根治治療は肝移植しかない。日本では特に脳死ドナー不足は深刻で、肝移植が必要な患者全てで、移植手術を実施することができない状況が続いている。また、肝移植後は長期間にわたり、患者は免疫抑制剤を服用する必要がある。
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