東京工業大学工学院電気電子系の岡田健一教授とNECの研究グループは共同で、5G(第5世代移動通信システム)の高度化に向けた偏波MIMOに対応するミリ波帯フェーズドアレイ無線機を開発した。同じ周波数帯域幅なら、従来に比べて通信速度を2倍にすることが可能な無線機である。この開発により、ミリ波帯フェーズドアレイ無線機の小型化と、さらなる高速化を達成し、従来の64QAMより高速な、256QAMによる偏波MIMOでの通信に世界で初めて成功した。開発した無線機は5G用基地局向けの仕様に合わせて製作しており、研究グループは早期の実用化が可能だとしている。
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