国立長寿医療研究センターを中心とした研究グループは、認知症の診断や認知症未発症者の発症リスク予測などを血液検査で可能にするシステムの実用化に向けて、産学連携の多施設共同研究「血液バイオマーカーによる認知症の統合的層別化システムの開発」(略称BATON:Blood-based Amyloid, Tau and Other Neuropathological Biomarkers Project)プロジェクトに着手した。認知症の有効な治療法や予防法の開発を加速するための研究プロジェクトとして注目される。同プロジェクトは、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、同センター、国立量子科学技術研究開発機構、近畿大学、名古屋大学、島津製作所、東レとの共同研究体制で進められる。
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