2020.08.07 研究・成果
大阪大学大学院理学研究科の寺田健太郎教授と東京大学大学院理学研究科の諸田智克准教授らの研究グループは、8億年前に小惑星が破砕して数㌔㍍~10㌔㍍サイズの天体が月面に相次いで衝突する小惑星シャワーが起きていたことを明らかにしたと発表した。月周回衛星「かぐや」の地形カメラ観測の解析やアポロ計画で持ち帰られた試料の解析などを行うことで、8億年前に100㌔㍍サイズ以上の小惑星が破砕し、月と地球に大量の天体が飛来したことが判明。現存する小惑星族の破砕年代等を考慮すると、C型小惑星のEulalia(オイラリア)族の母天体の破砕が小惑星シャワーの原因であった可能性が高いことがわかった。地球の成り立ち解明につながる成果と期待される。
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